あれから十年
あれから十年が過ぎ去った。
当時のことを考えると、実に深刻だったなと思うものの、笑い話みたいな日々だった。
通り抜けてみて振り返れば、あれはいい思い出だったと、もう完全に物語になってしまっている。
大勢の人と等しく十年の間に紆余屈折あり、書ききれないような出来事があった。
特に大きな出来事は無かったが、幻覚日記のひとつの節目としてこの文章を書いておこうと思う。
幻覚日記らしく、何もやらなくなってからの、十年間を書くと、まあ比較的平穏に暮らしている。
副作用や禁断症状も無く、影響としては、性格が丸くなってるのと、自分で言うのもなんだが浮世離れしているのぐらいだ。
性格に影響が無かったとは言えないが、一概にこうだったから、こうなったっというのは無く、複雑にいろいろなことが重なって今の性格があると思う。
まあ、腰痛になったり、胃が荒れたりしているが、三十を過ぎて不摂生してきたツケみたいなもんだ。
差しさわりの無い程度に、当時の登場人物の十年後を書いておこう。
俺:金髪になって久しい。結局サラリーマン生活は一度も辞めることなく続いている。最近はバイクに入れ込んでいる。
奴:隠居生活を送ったり仕事に就いたりしている。最近は居合道に目覚めていて完全にサムライになっている。
もう一人:同居暮らしを止めてから、ほぼ音信不通に。実家に帰ったとの噂もあるが詳細不明。FF オンラインで一代をなしたらしいが崩壊したらしい。
彼:会社が潰れて離散してからは、ほぼ音信不通に。看護婦の可愛い彼女ができたと伝え聞くが詳細不明。
野郎:隠居生活を送ったり仕事に就いたりしている。バイクに入れ込んだりしていたが、犬好きの彼女が出来てからほぼ音信不通で詳細不明。
全員生存で概ね元気に暮らしている。
書いていて気づいたが、可愛い彼女が出来ると音信不通になるのかもしれない。
それじゃ、ここまで読んでくれたおまえらへ。
何か役に立てば幸いだ。そして面白ければなお幸いだ。愛してはいないし、特に感謝もしていないが、健やかに暮らせよ。
では、また。