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ペヨーテ

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この頃はクベンシス or サイヤネンシスでは退屈だったので、確かペヨーテと言う幻覚サボテンにチャレンジした。日記を書くのをサボっていたために、どうも記憶が曖昧だけど、まあ仕方ない。ペヨーテはその筋で調べていただければわかるが、上質の LSD に近い効果の出るサボテンだということだった。
僕らは期待してこれを手に入れると、まず色形を確認。サボテンをバラバラにして乾燥させフレーク状にしたものが 350ml のビールの空き缶ほど。色はたしか薄い白っぽい色をしていたような気がする。匂いは特になし。
実をいうとこれを手に入れる前に手に入れていたものがあったのだが、そちらはフレーク状になっておらず、大変食べにくい大きさだった。一つまみを食べてみたが、その味たるや『道端に落ちている枯葉を昆虫と一緒に食べた』らこんな味。のような感じだった。植物の独特の臭みをスーパーパワーアップしたらきっとこんな味だろう。とても不味い。食った瞬間に脳みそから『これは食べ物ではありませんよ』という命令が光よりも速く届いて吐き出した覚えがある。横隔膜が痛くなるぐらい不味いのだった。
というわけでこれは再チャレンジの話だったりするわけであるが、何故いつもの口調ではないかというと、効かなかったからである。もう一度書く、まったく効かなかった。
僕らは夜の 10 時位にマンションに立てこもり、僕はヨーグルトを 20 種類ぐらい。奴は牛乳を 1l 用意した。
僕はヨーグルトに少しずつサボテンの欠片を入れてヨーグルトを食べる。不味い。我慢。奴は牛乳にサボテンの欠片を入れて牛乳を飲む。不味い。我慢。二人とも不平不平を言いながら、延々と 2 時間ぐらい食べつづけた。やっと量は減ってきたように思われるが、これでは埒があかないと奴は、一気にサボテンを飲み始めた。延々とこの苦痛の作業が続くのかと嫌になった僕も今までの倍近くの量を入れて食べ始めた。それからまた 2 時間ぐらい、確か恐らく 4 時間ほどかけて(もっとだったかも)僕らはサボテンをやっつけた。
フレーク状になっているとはいえ、そこはサボテン。注意していないと針を飲み込んでしまう。後半はどうでもいい気持ちになっていたが、針を取り除きつつ不味いものを食うのは一苦労だった。
僕らは、これで効かなかったら、かなり嫌な気分だ。と言い合いながら気を紛らわし、いったい何時になったら効くのか待ちつづけた。が、朝の 4 時になっても変化なし。胃の中でサボテンが消化されずにもたれている感があり、気持ち悪いだけ。食い始めた時間を考えても、これはどうやっても効いていない。我が目を疑ったり、本とは効いているんじゃないだろうかと幻覚の一部でも見えないかと思ってみたり、しかし、まるで駄目。
というわけで朝方になって僕らは決定した。『失敗』僕はそのまま便所に行って、晴れやかな気持ちでサボテンを吐いた。あらかたのサボテンは消化したみたいだったが、それでも硬いサボテンの破片が吐き出された。うがいをして歯を磨いてタバコを吸って、僕らは折角の休日をまったく無駄にして、その日は寝た。きっとこんなこともあるだろう。

その後、二度とやるつもりは無いが、ここに一回目のサボテンがまだ残っている。例によって例によるこのページのこの文章を誰が読んでいるとも知らないが、読んでくれている君にプレゼントフォーユー。先着一命様限りだ。ちなみにここまで書いて気がついたが、これはサンペドロだな。ペヨーテではない。効いても効かなくてもレポートを送ってください。ちなみに食った後どんな事が起きても責任取りません。
しかし、食べ方が悪かったのだろうか・・・ううーん。

それから 10 年後の俺が書き加えるに、当然、プレゼンとする人は現れずサボテンは捨てた。


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