効かない
面倒なのでもう登場人物の紹介は良いだろう。今回参加したメンバーは何時もの俺と奴、そして素面のままの奴の従弟。
使用したキノコはサイヤネンシスを0.5gづつ。店のお兄さんがサービスしてくれたのか0.5gの割に少々量が多く見えた。
いい加減クベンシスの例の匂いと吐気に耐え切れないものが出てき始めたので、とりあえず俺は久々に匂いの少ないサイヤネンシスにしてみた。
なんだか知らぬうちに相場が下がってサイヤネンシスの値段もクベンシスと同額になっていた。参考までに値段はクベンシスが10gだったか20gで3800円、サイヤネンシスが0.5gで3800円、サンペドロが4800円。サイヤネンシスとサンペドロは実質1000円安ぐらいだろうか。
ずいぶん前に買ったサンペドロは相変わらず食っていない。不味すぎる。
俺はクベンシスの方が効果としては好みだが、奴はサイヤネンシスがお好みのようだ。俺はペットボトルの紅茶で、奴はインスタントコーヒーで1時間ほどサイヤネンシスを煮出す。暫く沸かせて1時間ほど冷めるまでほっておいた。TVを見ながら時間を潰して、冷めた紅茶を一気に啜る。少々例の匂いがするが我慢できないことはない。キノコの御神体は不味いので捨てた。どうも液体で煮出すと効果時間までの長さが早いようだ。15分ほどで効き始めたような感じがある。少し体が怠くなり始める。SAMRAI FICTIONを見ながらぼーっとしているが効果が薄い。やはり御神体を捨てたのが駄目だったのだろうか。目を瞑るとうっすらと花が見えるが、さほど強烈ではない。一発目は特に精神的な効能のないまま終わった。その日は連続して二発目もやるつもりだったので、また煮出して一時間ぐらいほったらかしにする。その間腹が減ったのでアイスを食う。二発目の時は仕方がないので御神体も食べる。キノコを食っていると思うとぞっとしたが我慢して食う。だが効果は一発目の終わりのような感覚が続いただけだった。
総合すると今回の旅はあまり調子のいいものではなかった。それが食べ方の所為か、キノコに選ばれなかったのか、抗精神剤のためかはわからなかったが、効きはよくなかった。その後適当にTVを見て寝た。
キノコを食うと世界がシンプルになる。ようやく正常な精神状態に戻れるのを感じる。なぜ嫌々会社に行っているのか、辞めちまえ、と思う。全く毎日、己の感覚に素直に生きたいものだ。やれやれ。
こうしてキノコ禁止令はわずか一ヶ月ぐらいして破られることになった。やめられないと言うよりは、退屈なのでやると言った感じだ。
今回は特に何事もなかったのでこんなもんで適当に筆を置くことにする。