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サイヤネンシス

写真

はじめに

さて、その後、一体この俺が何がどうなったか書こうと思う。サイヤネンシスを連続三連発+続ローズウッドのお話しは書き逃してしまった。その時の記憶は、日々の生活の記憶と同様、ほとんど忘れた。台所にある爪楊枝の減りぐらいどうでもいいことなので、気にしないことにしている。
最近、モノを忘れる。脳味噌を地べたに落しながら歩いているゾンビの記憶のように無くなってゆくのが分かる。それはクベンシスの所為でも煙草の所為でもない。全て俺が望んで忘れているのだと思う。脳は何時も混濁していて、深い水の底から空を見上げるようにして、日々を暮らしている。都合の悪い事は何時も闇の中だ。
「思い出も何もかも忘れてしまったら、そりゃ楽だろう」
楽だが、やっぱりよくわからない。物を覚えようが忘れようが、例によって結局何も変わっていない、結局何も変わっていないのだ。飯食ってクソして風呂入って寝る。千鶴さんも現れないし探しにも行かない。平平凡凡な生活だ。
どうせ臍のゴマみたいな俺の中でしか起きていないオナニー話を書いても誰も楽しいとは思わないだろうが、記憶の薄れた俺の為にはなるだろう。そうだこれは幻覚日記なのだからな。

サイヤネンシス

サイヤネンシスは俺の言葉で言うならば、分裂型だった。自分の中に主人格が記憶していない人々が出てくる。時間の流れとともに変化している、またはすり変わった人格を認識することができる。自分の脳の中の世界を見ることはクベンシスとは変わらないが、クベンシスはどちらかというと単一方向に思考が収束しやすかったが、サイヤネンシスは複数方向の思考が並列に流れる。
サイヤネンシスは時間は流れ、クベンシスは時間が止まる。人それぞれのようだが、俺はクベンシスの方が好きなようだ。サイヤネンシスも面白いのだが・・・この辺は好みになるだろう。ただ一般的にサイヤネンシスの方が値段が高く食べる量は少なくて良い。
サイヤネンシスをどうやって食ったかは、もう覚えていない。恐らく玉子とじにして食ったのだと思う。一、二発目は問題無く食えたが、三発目は、吐き気が起こりサイヤネンシスを飲みこむのがかなり辛かった。いったんあの臭いが鼻についてしまうと以後、かなり食いにくくなると思う。
一発目、二発目は通常量。三発目は一.五倍か二倍ぐらいの量を取った。吐き気がした三発目は、酒を飲んでからだったのでその所為だと思う。これをやったときは酒を飲んでから大分時間が経っていたが、俺は酒に弱いので胃腸が弱っていたのだろう。恐らくキノコを食うときは確実にアルコールを摂取してはいけないと伝え聞く。下手したら死ぬんではないかと思う。自殺とかではなく、腹がはちきれて死ぬんではないか。アホみたいな死に方をしたくなかったら、先人達の言葉には耳を澄ませた方が良いだろう。
食ってから30分ほどで、強烈な寒気が襲ってくる。布団にもぐりこんで、ホットカーペットの温度を最大にしても風邪を引いたように寒気がする。クベンシスとはやはり違うが、やっぱり毒キノコだという事を再認識させてくれる。
一発目と二発目はたいした幻覚は見なかった。例のごとく目を瞑れば、カラフルなものを見ることはできるが、効きは弱かった。まあそれでも十分効いていたのだが。
特徴的な事で何が起こったかというと、人格が分裂した。頭の中で三つのプログラムがタスクを奪い取っているような状態になった。そして単体の人格になったときに通常の自分をかなり違うものとして、捕らえる事ができる。主人格と自分が変わったように感じるのだ。
三発目は凄かった。流石に通常量の倍近いサイヤネンシスを取っただけはある。ファーストのクベンシスのときのように世界が水飴の中の世界のように変化した。まるで半透明の柔らかい硝子の球体の中に閉じ込められたような世界になった。外に見える家々は玩具の様に縮んで見えて、深夜だった所為か、箱庭を見ているように見えた。
たしかその後に音楽に耳を済ませて目を瞑り、幻覚を見ていたと思う。黒い硝子の球体が連なったギザギザの隙間のあるモノを見ていた。書いていて思うが俺の文章力では一寸現せない。硝子は青やグリーン、オレンジ色に変化しながら、黒い球体の連なりを冷たく輝かせていた。
俺は何でこんな寒々しいものを見ているんだろうと、自問したが、別段答えが出るわけではなく飽きることなく長い間それを見ていた。
そのうち誰かが俺の隣に座ったように感じた。
無論、現実には誰もいない。
そのときぐらいから三発目サイヤネンシスの強烈な分裂が始まった。
自分でも把握できないぐらいの人間―自他問わず、男女問わず、年齢問わず―の人々が俺の内臓をくりぬいた肋骨の空間のようなところに現れた。
空は青いのだが、赤みがかった色に見えた。魚眼レンズから見上げたような空は、目に血でも入っているかのごとく赤く染まっていた。
俺は理解した。(まあ何時通りの右脳的キノコ理解だ、笑ってしまう)世界は俺の中に内包されているものであり、俺が死ねばこの世界は無くなる。俺が存在するからこの世界が存在する。俺が嫌だと感じるものは俺の中の世界が作り上げているものだ。俺以外の人間は俺がそう思っている人間にしか過ぎず、幻覚だ、というのを体感的に再度理解するのだが、言葉には表しにくい。
暗いホールのようなところに木の切り株のような椅子が沢山あり、大勢の俺の中のイメージの俺が、座り始めた。そいつ等が色々話し始める。そして立ち上がり、他のものが席について、また話す。そして立ち上がり・・・というのを繰り返していた。
俺はふと目覚めると、暗い闇の中に老人や、外国人や、俺が、一斉に俺を見上げた。
印象的だったのはこれぐらいだ。
その後は何時も通りゆっくりと切れていく、幻覚感を三時間だか四時間だか、味わっていた。
そして奴と台所で話しながら、前回もこうやって話した事があったなと、言った。
こいつらを食ってるときにしか思い出せない記憶がある。
「人間辞めたいですか?」
と言う問いも空しく、俺はすっかりキノコ中毒だ。

おまけに食ってx週間ぐらいの時の文章を乗っける。もうこんなに覚えていない。ははは。

あらすじ

歯止めは効かない、と言うよりも効かすつもりはない。こんなに絶対幸福に近づけるのなら、どうでもいいじゃないか。
難しいことも考える必要はない。パーチクリンで生きていこう。
もうほとんどのことを忘れてしまったが、あの世界を思いだすにはまた青を食えばいい。
この世界で覚えていることはない。

登場人物

俺:言わずとしれた駄目人間。まだ働いているが、ほんの惰性。二十三歳。

奴:ついに引っ越していった。これから先、君の家が魔法の王国になるのだ。二十二歳

もう一人:家は見つかったかね。早く転職したほうがいいぞ。二十二歳

彼:気持ちはわかりますが、死にそうなほど飲んだりしてはいけません。天国への門にいちばん近い男。二十七歳。

三回分ある。

不幸なことにクベンシスは無くなってしまった。在庫も最早ないそうだ。仕方がないので俺と奴は手持ちの有り金で買えるだけのクベンシスを買った。お店のお兄さんがサービスしてくれて、ノーマルを四つとヘビーを二つ作ってくれた。
これは前のと違う種類のキノコらしい。名前も違ったがもう忘れた。色はいつものに比べると青い。キノコの形自体は長細くなっている。

ローズウッド

正式名称は忘れた。なんとかローズウッド。米粒を二つくっつけて丸めたような大きさの木の実だ。こいつを四粒から五粒食う。味は酷く不味い。道端に落ちている木の実を食ったような味だ。
食うとからだの電気が切られたようになる。立ちくらみの瞬間みたいなものが続く。落っこちるような感覚が面白いが、不味いのと吐き気と胸焼けがするのであんまり好きじゃない。
一回目は立ちくらみの(それとも癲癇かもしれない)瞬間が続いて終わり。
効果を発揮するまでの時間は二時間ぐらいかかった。胸焼けはベビースターを食ってると平気だった。とりあえず何か食ってればいいらしい。
二回目も同じような感じだったが、頭以外の体が殆どぴくりとも動かなくなった。動かそうと思えば動くのだが、筋肉弛緩剤でも打たれたのかのごとくプランプランになる。ちなみに筋肉弛緩剤を打たれたことは無いので例えだが。
こっちも例によって物を噛む事が物凄く気持ち良くなる。このときはビーフジャーキーを食いつづけていた。
これ以来なんだか物を無償に噛みたくなることがあるが、なんとなく顎に良さそうなのでいい事だと思っている。

ハルシオン

ルシオンを手に入れた。精神剤は医者から貰わねばならない。入手経路は色々想像してくれ。
ハルシオンは睡眠薬だ。飲むと眠くなる。そして寝る。それで終りだ。ただそこで寝ないと色々起きるらしいという事で試してみた。 ちょうどクベもサイヤも無くなっていて、暇だったのだ。
夜、2錠ばかり飲む・・・というか飲んだような気がする。ここで書いておくが、いまいち記憶がはっきりしない。
飲んでから暫くすると当たり前だが、眠くなってきた。普段から俺はいつでも眠いので、眠気は強烈だったが寝ないことに成功する。がんばって寝ない。久々ぶりにがんばった事ではないだろうか。ただ眠くなっても我慢する事にかけては達人なので寝ない。恐ろしい勢いで寝てしまう達人でもあるのだが、何時も凄く眠いのできっと耐性があるハズだと信じて戦う。
寝ないでいるとそのうち頭が痛くなってくる。流石、ハルシオン。俺VSハルシオンの戦いがそこから始まった。
が、すぐに終った。何時間たっても―たしか―変わらない。明け方近くになってきていたので―たぶん―寝る事にした。そして―恐らく―俺が布団を引いて寝た。
・・・どう言う事かというと、薬を飲んで頭痛くなった頃まではなんとなく覚えているのだが、その後どうやって俺が、何をしていたのか、いつ布団を引いて寝たのか、など全然思い出せない。どうやらこれがハルシオンの効果らしいのだが、よくわからんし、いまいち面白くない。記憶にまったく残ってないのは勘弁だ。
ただ俺の脳味噌がパーだから覚えていないだけかもしれないので、これはなんとも言えない。
ちなみにこれを食ってから、最近思ったのだが、俺は全然寝ないと自分でも何をやってたか良く思い出せないし、かなりトンチンカンなことをやっている事もある。ハルシオンはこれと同じじゃないかと思う。
ようは徹夜してフラフラ担っていればいいのだ。三日ぐらい寝なければきっとこんな感じであろう。
そんなとき何が快楽かって?そりゃ寝ることだ。

ドグマチール

さてこんな良い天気の日に、何故故に部屋に篭って鬱々とドラッグの文章を書いてなくちゃいけないんだ。死んだ方が良いな。幸いに天気も良いし、どう死のう。手首を切るのは勘弁だし、頭の中の奴は死にたがってるし、飛び降りも無残だから嫌だし、落ちてる途中で多分後悔するだろう。もしかするとダンプに跳ねられたりするのがいいのかな。こんな事をつらつらと書いているうちに奴が頭をもたげてくるので、止めよう。とか書くと人生を?とか聞いてくるので、中止中止。
というわけで、こんなときはドグマチール。頭の中の声が大きすぎる、多すぎるときにドグマチール。勘弁勘弁、次の電柱まで歩けないや、というときはドグマチール。抗精神剤は素晴らしい。脳をシンプルにしてくれる。鬱は無くなるが、モノを並列にして考えられなくなる。思考が普通になるのだろうと思われる。効くぞドグマチール。
抗精神剤をどう手に入れるか?病院の神経科に行って、普段の事を話すだけで良い。くれなかったら貴方は正常、ドクマチールを必要としていない人間だ。くれたら飲めば良い。医療保険も効いて安いし、自分で容量を間違えて、死ぬことも無い。年度末には医療控除で金も戻ってくる。ささやかな社会への反抗だ。
効果は主に人込が平気になる。億劫な事ができる。会社に行くのも可能だ。仕事の能率も何時もよりあがる。ただ良く分からない考える事に対するというか、移動というか苛立ちがある。まあ、こんなに効くなら、どうでもいいだろうと思う。副作用は寝つきが悪くなるとかあるが、恐らく医者で副作用返しみたいのをくれるので安心だ。
普通の人達は、こんなに楽なのか、と思えるようになる薬だ。まあ大抵自分が世界で一番苦しいと思っているもんだろうが別にどうでもいい。他にももっと辛い事や人は多いのだろうなとか思うが、それもどうでもいい。これを飲んで、俺が楽になればそれでいいのだ。

クベンシス

さて一巡だ。何時もクベンシスを仕入れていたところが、色々あって駄目になった。そこでWebからダウンロード。まずキノコの量が少ない。俺が効くと思ってる量が2,3gなのに対して、こいつは1.5gほどではないだろうか。
何時も通り新居秋乃をかけながら、今回は野菜ジュースでそのまま飲み干していく。野菜ジュース自体が臭みがあって不味いだけに結構飲める。カゴメ野菜ジュースを二缶ほど空けて、暫くじっとしている。
視覚の変化ほぼ無し、聴覚の変化ほぼ無し。
思考の変化はクベンシスらしい変化だ。思い込み型になる。
このときは丁度ドグマチールが効いていたので面白い。ダウン方向への思いこみがほぼ無いといっていいだろう。何時もどおりくだらない事をつらつらと考えながら、ボーっとしている。
特に何も記するところの無い体験談になってしまうが、ところが神様はそうはさせなかった。
途中でドグマチールが切れた。
うーん、ドラマチック我が人生。
さて例によって混乱が起こる。ドグマチールをやりながら、のんびりアテも無くフラフラと町を歩いていたのは何でだ?誰と一緒にいたんだ?千鶴さんはここにいるのか?ああ、ここか、など頭の中はぐちゃぐちゃになった。
面白いので、掲示板に書きこみをする事にした。どんどん頭の中が様子おかしくなってくるが、面白い。Windowsの画面が光ってる。スタートメニューから項目が伸びるのが楽しい。あっという間にオンラインだ。何時も不思議に思わなかったが、キノコを食いながら、だとパソコンの動作も実に新鮮に見える。
さて、掲示板に書きこむが、様子がおかしいので可笑しい文だ。ここにその時の文章を載せたいが・・・どれ、ギリギリ残っていたので、掲載。消えてりゃ良かったのに。

以下、掲示板より。

くそっ 投稿者:かりかり  投稿日:04月18日(日)03時31分29秒 
 
誰か助けてくれ、気が狂ってるんだ。もうずっと前からおかしいんだ。人が多すぎる、さっきから死ぬ事ばかり、クソ、死なねーぞ。
絶対、カスみたいな奴だが、しなねー、絶対。ドグマで止まってた奴らが戻ってきた。落ち着くけど、駄目だ。
人が・・・後で無くなるのか、たぶん、思い込みか?いや。

ああ、なんだか昼間のようだ 投稿者:かりかり  投稿日:04月18日(日)03時19分35秒 
 
なんだか色んなモノが光ってるぞ、ってモニターか。
セキヲ切ったようなので、こまったなぁ、止めるチャンスが見つからない。
 
いやー 投稿者:かりかり  投稿日:04月18日(日)03時17分47秒 
 
止めようと思っても止めれねーな、一瞬で書きこまれるのか。速いなぁ。
スコスコ動いていて、ひざの上で斜めになって困ったな。
さてと素に戻って、レス書くか。
気が狂っていてもレスが書ける、うーん、気狂い花だ。
ピンク色で綺麗だなぁ、レス書くんだなレス、よしよし。
モニター光ってる。
 
〉 失礼な。知らない人に誤解を与えるような事は言わないでください。
いや、逝っちゃってるでしょう、でもそれが面白いところだからいいぞ。大好きだ。
 
〉かなり世慣れていて、谷で起きる事件や主人公の悩みに的確なアドバイスをする。かっこいい。
スナフキンはカッコイイぞ、でも俺の悩みにも的確なアドバイスがほしいな、死ね?的確過ぎるぜそりゃーよー。
 
〉 ・・・ひょっとしてあなたも宇宙人の一人ですか?
宇宙人です、気をつけましょう。ふー、しかし俺どうなってるんだ、会話しているみたいだけど、素に戻る。
分裂がひどいな、時間を取り戻すのが大変だ。
 
〉ときめきアドヴァイス。
くれくれ、ときめきドノバイス、ドノバーン?誰だおまえ?しっし。
ゴメンゴメン、俺中で色々起きてた。
クスリ食ってあなたの文を読むと物凄く面白い、いや、そのままでも面白いんだが、失礼だな。
うーん、コジコジは実名出ちゃってるぞ?いいのか?俺、いいか俺じゃないし。いっぱいいるだろ宇宙人のコジコジ。
いるいる。コジコジはやっつけましょう。コジコジ共同戦線、なんかこじこじが仲間みたいだな。
道南ってるんだ、俺はー、くそー、クベ食って分裂に気がつくなんて、統合してほしいよな。
 
やっぱり、レスかけねぇなこれじゃ、まあいいか気が狂ってるんだし、本物だな。
よいよい。

書きこみ時間を見れば分かると思うが、下から古い順になっている。ガイキチード状態なのが良く分かるが、まあいい、普段からこんなんだ。こんなになってもキノコはいいもんだ。

サイコロジカル

これを書くべきかどうかはちょっと悩みものだと思が、書いておくことにする。文章としてはハルシオンの後に無ければならないのだが、ここに書くことにする・・・流石にやめておくか。まあ、人生はボチボチだ。

おわりに

こんな事を始めてから、半年ぐらいたったのだろうか。もう何年もこんな風にしているような気がするのは、きっと気のせいか俺の脳味噌が腐ってるからだろう。
大分書いていなかったので、忘れてしまったものもあれば、後から思い出したものもある。これを書いている今ももう一回やったので、また書いておかないとならないだろう。
と書いているうちに食いたくなったので、この間余った分があったのでそれ食う事にする。ではまた。


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